52第3章線形変換(1) 変換fのもとで動かない点を(x,y)とすると,x=3x−5y,y=2x−4yである.これらから,y=25xが得られる.ゆえに,変換fのもとで動かない点全体は,直線y=25x上のすべての点のあつまりである.(2) 変換fのもとでそれ自身にうつる直線lをy=mx+nとする.直線l上の2点(0,n)と(1,m+n)は,変換fのもとでそれらは(−5n,−4n),(3−5m−5n,2−4m−4n)(3.5)にうつる.直線lはfのもとで自分自身にうつるので,(3.5)の2点はともにl上にある.すなわち,−4n=m(−5n)+n,(3.6)2−4m−4n=m(3−5m−5n)+n.(3.7)式(3.7)から(3.6)をひくと2−4m=m(3−5m)(3.8)となり,これをといてm=1あるいはm=25を得る.m=1に対しては,(3.6)からnは任意の定数となる.また,m=25に対しては,やはり(3.6)からn=0となる.ゆえに,求める直線は,nを任意の定数として,y=x+nあるいはy=25となる.問7. 例題2の線形変換fのもとで,直線x=c,ただしcは定数,はどのような直線にうつされるか.Allrightsreserved,OkadomeLab.
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