線形代数入門
49/103

第3章線形変換49である.直線ABに沿って動く点Pの位置ベクトルをpとすると,パラメータtを使って直線ABはp=a+t(b−a)と表わされる.Pの像P′の位置ベクトルをp′とすると,p′=f(p)である.線形変換fの線形性より,p′=a′+t(b′−a′)が成り立つ.これは,位置ベクトルがp′である点P′の集合は直線A′B′であることを示している(図3.10).証明終わり.A′B′P′ABPf✶✶✶✶■t(b′−a′)b′−a′t(b−a)b−al′l図3.10. 線形変換fのもとで,1つの直線l上の2点がほかの直線l′上の2点にうつされるならl上の任意の点はfのもとでl′上の点にうつされる. 問3. 線形変換fのもとで2つのことなる点AとBがそれぞれことなる点A′とB′にうつされるならば,線分ABはどんな図形にうつされるか.Allrightsreserved,OkadomeLab.

元のページ  ../index.html#49

このブックを見る