線形代数入門
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46第3章線形変換問4. 図3.7の左の図の2つの点MとNは,それぞれ右の図のどの点にこの線形変換のもとでうつされるか.例題. 線形変換fのもとで,2つのことなる点AとBがそれぞれことなる点A′とB′にうつされるとする.このとき,線分ABの中点Mは線分A′B′の中点にうつされることを証明せよ.証明. 点A,B,Mの位置ベクトルをそれぞれa,b,mとする.そのとき,点A′,B′,M′の位置ベクトルはそれぞれf(a),f(b),f(m)となる.点Mは,線分ABの中点なので,m=a+b2である.線形変換fの線形性より,f(m)=f(a+b2)=f(a+b)2=f(a)+f(b)2となる.ゆえにM′は線分A′B′の中点である(図3.8).証明終わり.AMBA′M′B′☛f図3.8. 線形変換による中点の移動.問5. 上の例題とおなじ仮定のもとで,線分ABをm:nに内分する点をPとしたとき,Pの像P′は線分A′B′をm:nに内分することを示せ.Allrightsreserved,OkadomeLab.

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