線形代数入門
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38第3章線形変換例2. kを0でない定数とするとき,平面上の各点P(x,y)を点Q(kx,ky)に対応させるVからVへの写像は,“原点を中心とする相似比kの相似変換”とよばれる.この写像による点P(x,y)の像を点Q(x′,y′)とすれば(図3.2)x′=kx,y′=ky,すなわち⎛⎜⎜⎜⎜⎝x′y′⎞⎟⎟⎟⎟⎠=⎛⎜⎜⎜⎜⎝k00k⎞⎟⎟⎟⎟⎠⎛⎜⎜⎜⎜⎝xy⎞⎟⎟⎟⎟⎠という関係がある.✲✻✸yOP(x,y)Q(x′,y′)x図3.2.点の相似変換.問1. つぎの各対称移動による点(x,y)の像を点(x′,y′)とするとき,x,yとx′,y′の間の関係を,上の例1,2にならって表わせ.(1) y軸に関する対称移動.(2) 原点に関する対称移動.(3) 直線y=xに関する対称移動.例3. 平面の各点を,その点が原点のまわりに角θだけ回転した点に対応させるVからVへの写像,すなわち,“原点のまわりの角θの回転”を考えよう(図3.3).Allrightsreserved,OkadomeLab.

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