線形代数入門
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28第2章逆行列と連立1次方程式[解] (1)1·4−2·3=−20であるから逆行列は存在する.逆行列は公式によりA−1=1−2⎛⎜⎜⎜⎜⎝4−2−31⎞⎟⎟⎟⎟⎠=⎛⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎝−2132−12⎞⎟⎟⎟⎟⎟⎟⎟⎟⎟⎠.(2)2·6−4·3=0であるから逆行列は存在しない.問3. つぎの行列に逆行列があれば,それを求めよ.(1)A=⎛⎜⎜⎜⎜⎝0321⎞⎟⎟⎟⎟⎠. (2)A=⎛⎜⎜⎜⎜⎝2−131⎞⎟⎟⎟⎟⎠.(3)A=⎛⎜⎜⎜⎜⎝0−1−10⎞⎟⎟⎟⎟⎠. (4)A=⎛⎜⎜⎜⎜⎝1111⎞⎟⎟⎟⎟⎠.2.2連立1次方程式x,yを未知数とする連立1次方程式⎧⎪⎪⎪⎨⎪⎪⎪⎩ax+by=p,cx+dy=q(2.3)に対して,行列を応用してこの方程式をとくことを考えてみよう.行列の積の定義によって⎛⎜⎜⎜⎜⎝abcd⎞⎟⎟⎟⎟⎠⎛⎜⎜⎜⎜⎝xy⎞⎟⎟⎟⎟⎠=⎛⎜⎜⎜⎜⎝ax+bycx+dy⎞⎟⎟⎟⎟⎠.したがって,(2.3)はつぎのように表わされる.⎛⎜⎜⎜⎜⎝abcd⎞⎟⎟⎟⎟⎠⎛⎜⎜⎜⎜⎝xy⎞⎟⎟⎟⎟⎠=⎛⎜⎜⎜⎜⎝pq⎞⎟⎟⎟⎟⎠.すなわちA=⎛⎜⎜⎜⎜⎝abcd⎞⎟⎟⎟⎟⎠, x=⎛⎜⎜⎜⎜⎝xy⎞⎟⎟⎟⎟⎠, p=⎛⎜⎜⎜⎜⎝pq⎞⎟⎟⎟⎟⎠Allrightsreserved,OkadomeLab.

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