線形代数入門
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12第1章行列行列の差A=⎛⎜⎜⎜⎜⎝a11a12a13a21a22a23⎞⎟⎟⎟⎟⎠, B=⎛⎜⎜⎜⎜⎝b11b12b13b21b22b23⎞⎟⎟⎟⎟⎠ に対してA−B=⎛⎜⎜⎜⎜⎝a11−b11a12−b12a13−b13a21−b21a22−b22a23−b23⎞⎟⎟⎟⎟⎠.とくに,O−Aを−Aとかく.すなわちA+X=Oとなる行列Xが−Aである.−AはAの各成分の符号をかえた行列である.また,A−BはA+(−B)に等しい.例2. A=⎛⎜⎜⎜⎜⎝2−3410−1⎞⎟⎟⎟⎟⎠ならば −A=⎛⎜⎜⎜⎜⎝−23−4−101⎞⎟⎟⎟⎟⎠.問2. つぎの行列A,Bに対して,A−Bを求めよ.また−Aを求めよ.(1)A=⎛⎜⎜⎜⎜⎝5768⎞⎟⎟⎟⎟⎠, B=⎛⎜⎜⎜⎜⎝2314⎞⎟⎟⎟⎟⎠.(2)A=⎛⎜⎜⎜⎜⎝20−1−3−20⎞⎟⎟⎟⎟⎠, B=⎛⎜⎜⎜⎜⎝−1−321−23⎞⎟⎟⎟⎟⎠.問3. A=⎛⎜⎜⎜⎜⎝1001⎞⎟⎟⎟⎟⎠,B=⎛⎜⎜⎜⎜⎝0111⎞⎟⎟⎟⎟⎠のとき,B+X=Aが成り立つような行列Xを求めよ.行列の実数倍例3. 例1の工場で,6月の生産量を,どの部門についても5月の生産量の10%増しにすることを計画した.その場合,6月の生産計画を表わす行列は,5月の生産量を表わす行列⎛⎜⎜⎜⎜⎝6.02.22.08.24.53.0⎞⎟⎟⎟⎟⎠Allrightsreserved,OkadomeLab.

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