線形代数入門
11/103

第1章行列11(2)A=⎛⎜⎜⎜⎜⎝1−2√21⎞⎟⎟⎟⎟⎠, B=⎛⎜⎜⎜⎜⎝3101⎞⎟⎟⎟⎟⎠.(3)A=⎛⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎝123⎞⎟⎟⎟⎟⎟⎟⎟⎟⎟⎟⎠, B=⎛⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎜⎝−305⎞⎟⎟⎟⎟⎟⎟⎟⎟⎟⎟⎠.(4)A=(−75−32), B=(2−3−57).行列の加法については,ベクトルの加法と同様に,つぎの法則が成り立つ.(1) A+B=B+A. (交換法則)(2) (A+B)+C=A+(B+C). (結合法則)また,行列の加法において,数の0に相当するものは,すべての成分が0の行列である.このような行列を零(ゼロ)行列という.たとえば2×2型の零(ゼロ)行列は ⎛⎜⎜⎜⎜⎝0000⎞⎟⎟⎟⎟⎠,2×3型の零(ゼロ)行列は ⎛⎜⎜⎜⎜⎝000000⎞⎟⎟⎟⎟⎠.これらは行列として等しくはないが,混同するおそれがなければいずれもOで表わす.明らかに,任意の行列Aに対してA+O=O+A=A,ただし,OはAとおなじ型の零(ゼロ)行列である.A,Bがおなじ型の行列であるとき,B+X=Aを満たす行列XをAからBをひいた差といい,A−Bとかく.Allrightsreserved,OkadomeLab.

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る