線形代数入門
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10第1章行列4月・5月PQR第1工場11.74.63.7第2工場16.78.85.8すなわち,4月と5月の生産量を表わす2つの行列⎛⎜⎜⎜⎜⎝5.72.41.78.54.32.8⎞⎟⎟⎟⎟⎠,  ⎛⎜⎜⎜⎜⎝6.02.22.08.24.53.0⎞⎟⎟⎟⎟⎠のそれぞれ対応する成分をくわえることによって,両月をあわせた生産量を表わす行列⎛⎜⎜⎜⎜⎝5.7+6.02.4+2.21.7+2.08.5+8.24.3+4.52.8+3.0⎞⎟⎟⎟⎟⎠=⎛⎜⎜⎜⎜⎝11.74.63.716.78.85.8⎞⎟⎟⎟⎟⎠が得られる.前ページの例1の考えにもとづいて,おなじ型の行列AとBの和A+Bをつぎのように定める.行列の和A=⎛⎜⎜⎜⎜⎝a11a12a13a21a22a23⎞⎟⎟⎟⎟⎠, B=⎛⎜⎜⎜⎜⎝b11b12b13b21b22b23⎞⎟⎟⎟⎟⎠ に対してA+B=⎛⎜⎜⎜⎜⎝a11+b11a12+b12a13+b13a21+b21a22+b22a23+b23⎞⎟⎟⎟⎟⎠.一般の型の行列の和もおなじように,成分ごとにくわえればよい.注意. 行列A,Bの和A+Bは,AとBがおなじ型である場合にだけ定義されている.たとえば,2×2型の行列と2×3型の行列はくわえることができない.問1. つぎの行列A,Bの和を求めよ.(1)A=⎛⎜⎜⎜⎜⎝234101⎞⎟⎟⎟⎟⎠, B=⎛⎜⎜⎜⎜⎝610321⎞⎟⎟⎟⎟⎠.Allrightsreserved,OkadomeLab.

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