音楽情報処理
授業目的 |
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音楽情報処理の研究領域としては,音楽制作を支援するためのツール,セッションシステムや演奏ゲームなどのアミューズメント,音楽認知の計算モデリングなどがあげられる.本科目では,これら,音楽情報処理に関する研究動向を理解するとともに,関連する信号処理,AI技術,認知科学について学ぶ. |
到達目標 |
受講者は以下の知識/技術を身につける. a)音楽情報処理の分野の広がり b)MIDIに関する基本的な知識 c)音響処理に関する基本的な知識 d)自動作曲システムに関する知識 e)音楽システムのための基本的なAI関連技術 |
授業計画 | |
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第1回 | 音楽情報処理領域概観,音楽がわかるとは |
第2回 | 音楽ツール,シーケンサ |
第3回 | インタラクティブ音楽システム |
第4回 | 楽音合成(シンセサイザ) |
第5回 | 聞いて学ぶ音楽用語(J-POPの分析基礎) |
第6回 | J-POPの分析(実践編) |
第7回 | 認知的音楽理論 |
第8回 | 自動・作編曲システムと構成原理 |
第9回 | 演奏表現と表情づけ(と深層学習基礎) |
第10回 | 音楽数理情報処理の技術 1:ピッチ抽出の諸問題と単音の基本周波数(f0)推定 |
第11回 | 音楽数理情報処理の技術 2:楽音の群化 |
第12回 | 音楽数理情報処理の技術 3:音楽パターン認識のための基礎数理(最尤推定とクラスタリング) |
第13回 | 音楽数理情報処理の技術 4:N-gramモデルと最尤推定の実応用 |
第14回 | 音楽システム合評会(領域実習A(片寄担当分)と連携) |
【授業外学修】 | 音楽に関する基本的な用語知識は不可欠である.情報科学のための確率・統計と,ディジタル信号処理とメディア信号処理の何れかを受講しておくことが望ましい.音楽情報処理実習をあわせて受講することが望ましい.エンタテイメントコンピューティング実習の受講予定者のうち,音楽系コンテンツの制作を希望する学生はこの科目を受講しておくこと. |