サイバー社会入門

授業目的
ネットワーク上に「サイバー社会」が構築され,急速に拡大・伸張している.このクラスでは,学生が「情報化社会」進展の系譜を概観するとともに,サイバー社会と従来の現実(リアル)社会の関係性を考察することで,その本質に関する理解を深める.特に,単に技術的な側面を理解するだけではなく,グローカルな視点からサイバー社会を生き抜き活用する視座を得るために,テーマを設定してグループ学習を行うものとする.
到達目標
・履修生ひとりひとりが,情報社会の形成と展開について正しい理解を深める
・将来のあるべきサイバー社会のビジョンを共有し,その実現にどのように寄与し,どう活用するかを自ら考え実践することができる人材になる基礎的能力を習得する.
・現代社会でのさまざまな事象をネット・コミュニケーションの観点から専門用語や言説をふまえて理解できるようになる.
・ネット・コミュニケーションを通じたわたしたちの「つながり(関係性)」のあり方について理解できるようになること.
授業計画
第1回【14回の全てを対面授業で実施する.】
クラスのオリエンテーションと教科書「まえがき」
シラバスを参照しながら「講義目的・到達目標」についての解説を行い,その裏付けとしての「教員自己紹介」,社会的課題と背景を前提として14回の授業それぞれにおけるテーマと取り組み方法を「授業の内容」として説明する.また,地域SNSの活用,社会人受講者の存在と意味,資料配付と課題提出方法,グループ討議と発表についてなど,サイバー社会論の特徴的要素を押さえる.
また,教科書冒頭の「まえがき」に記述された内容の意味を確認することで,「サイバー文明」に関する概観を理解することとする.
第2回「デジタル社会の限界とサイバー文明の起源」坪田知己先生講義.
クラス全体と教員との対話によって,デジタルの限界とサイバー社会が構築されてきた系譜を正しく理解する.
第3回教科書第Ⅰ部 「サイバー文明の夜明け」.
各節毎に学生による解説を行い,教員との対話によって全体の理解を深める.
第4回教科書第Ⅱ部 「新しい時代を呼び込む4つの変化」.
各節毎に学生による解説を行い,教員との対話によって全体の理解を深める.
第5回教科書第Ⅲ部 「サイバー文明を創る技術」.
各節毎に学生による解説を行い,教員との対話によって全体の理解を深める.
第6回教科書第Ⅳ部 「新しい文明の経済」.
各節毎に学生による解説を行い,教員との対話によって全体の理解を深める.
第7回教科書第Ⅴ部 「サイバー文明の倫理と統治」.
各節毎に学生による解説を行い,教員との対話によって全体の理解を深める.
第8回教科書 「技術システムと社会システムの統合」.
各節毎に学生による解説を行い,教員との対話によって全体の理解を深める.
第9回教科書の総括及び「サイバー文明における関係性-求められる個の格率」畑井克彦先生講義.
クラス全体と教員との対話によって,サイバー文明における個の在り方を考察する.
第10回学生グループによるショートレクチャー1.
学生が興味をもったサイバー技術のテーマについてグループを組みショートレクチャーを行う.その上で,教員と他の学生を含めた対話を行い,発表内容のアップデートを行う.
第11回学生グループによるショートレクチャー2.
学生が興味をもったサイバー技術のテーマについてグループを組みショートレクチャーを行う.その上で,教員と他の学生を含めた対話を行い,発表内容のアップデートを行う.
第12回学生グループによるショートレクチャー3.
学生が興味をもったサイバー技術のテーマについてグループを組みショートレクチャーを行う.その上で,教員と他の学生を含めた対話を行い,発表内容のアップデートを行う.
第13回学生グループによるショートレクチャー4.
学生が興味をもったサイバー技術のテーマについてグループを組みショートレクチャーを行う.その上で,教員と他の学生を含めた対話を行い,発表内容のアップデートを行う.
第14回学生グループ(選抜)による最終発表と「サイバー社会入門」のまとめ
【授業外学修】事前に配布する資料を熟読し,内容を把握しておくこと.
「情報通信白書」(総務省ホームページからダウンロード可)や「情報化白書」(図書館で閲覧可)によって情報化社会の現状・課題について調べておくこと.
**こちらの内容は2024年4月1日を基準としたものです.最新のシラバス情報,詳細は大学提供のシラバス情報照会ページシラバス情報照会ページで確認してください**