キリスト教学A

授業目的
関西学院理工学部では「自然科学・科学技術と建学の精神であるキリスト教主義を基盤において人類の進歩に貢献すること」を理念としている.そのため,「自然科学・科学技術の知識と能力とともに,幅広い教養を養い,キリスト教主義教育で培われた豊かな人間性と倫理観を備えた人材を育てる」という目的のもと,本科目ではキリスト教の基礎的な知識や思考方法,また関西学院の歴史や伝統を学ぶ.
1)キリスト教の考え方の基礎となっている『聖書』のうち,「旧約聖書」を学ぶ.
2)できるだけ聖書本文を読むことで,どのような文書があるのか,どのような考え方があるのかを学ぶ.
3)旧約聖書の内容が,過去・現代の社会に対してどのような影響を与えてきたのかを学ぶ.
4)関西学院の歴史や伝統,ミッションやスクールモットーといった基礎的な知識を学ぶ.
到達目標
1)「旧約聖書」がどのようなものであるか,大まかに説明できる.
2)「旧約聖書」の中にどのような文書があるのか,どのような考え方があるのかを大まかに説明できる.
3)旧約聖書における天地創造の歴史について説明できる.
4)「出エジプト」の意義について説明できる.
5)旧約聖書におけるイスラエルの歴史について概要を説明できる.
6)預言者の意義について説明できる.
7)旧約聖書の内容が,過去・現代の社会に対してどのような影響を与えてきたのかについて,いくつかの例で説明できる.
8)関西学院の歴史や伝統,ミッションやスクールモットーといった基礎的な知識を説明できる.
授業計画
第1回【目的】
1)本講義の目的および目標を学ぶ.
2)関学でキリスト教を学ぶ意味を学ぶ.
3)「輝く自由」を踏まえて,関学の思想や歴史の概略を学ぶ.
【到達目標】
1)本講義の目的および目標を理解し,説明できる.
2)関学でなぜキリスト教を学ぶのか,説明できる.
3)「輝く自由」を参照しつつ,関学の思想や歴史の概略を説明できる.
第2回【目的】
1)創世記の説明する,世界および人間の創造について学ぶ.
2)創世記の説明する,アダムとエバの物語を学ぶ.
【到達目標】
1)創世記における世界および人間の創造について説明できる.
2)創世記における,アダムとエバの物語について説明できる.
第3回【目的】
1)創世記におけるカインとアベルの物語を学ぶ.
2)創世記の説明する,洪水物語を学ぶ.
3)創世記の説明する,バベルの塔の物語を学ぶ.
【到達目標】
1)創世記におけるカインとアベルの物語について説明できる.
2)創世記における洪水物語について説明できる.
3)創世記における,バベルの塔の物語について説明できる.
第4回【目的】
1)族長アブラハムおよび彼と神との契約について学ぶ.
2)アブラハムによるイサク奉献について学ぶ.
【到達目標】
1)アブラハムの生涯および神との契約内容とその思想的背景についてについて説明できる.
2)イサク奉献物語の概要およびその意味について説明できる.
第5回【目的】
1)モーセの誕生物語について学ぶ.
2)モーセと神との出会いおよび神の名について学ぶ.
3)出エジプトの物語について学ぶ.
【到達目標】
1)モーセの誕生を巡る物語(エジプトでのイスラエル人)について説明できる.
2)モーセと神の関係および神の名の意味について説明できる.
3)出エジプト物語の概要と主要なエピソードを説明できる.
第6回【目的】
1)「十戒」の内容とその意義を学ぶ.
2)モーセと「石板」の物語を学ぶ.
【到達目標】
1)「十戒」について,内容およびその意味について説明できる.
2)モーセの「石板」について説明できる.
第7回【目的】
1)「レビ記」の食物規程について学ぶ.
2)「民数記」における「契約の箱」について学ぶ.
3)「申命記」における信仰告白文について学ぶ.
【到達目標】
1)食物規程の概要およびその意味(宗教的・社会的)について説明できる.
2)「契約の箱」の意味について説明できる.
3)「申命記」26章の信仰告白文について,その意味を説明できる.
第8回【目的】
1)「ヨシュア記」のカナン侵入物語を学ぶ.
2)「士師記」における歴史(そのパターン)を学ぶ.
3)「サムエル記」における王制導入について学ぶ.
4)ダビデ・ソロモンの物語を学ぶ.
【到達目標】
1)カナン侵入物語およびその後のシケム契約について説明できる.
2)「士師記」の歴史を説明できる.
3)王制導入を巡る背景を説明できる.
4)ダビデ・ソロモンの主要なエピソードを説明できる.
第9回【目的】
1)バビロン捕囚を巡る物語を学ぶ.
2)「歴代誌」からヨシヤ王の宗教改革について学ぶ.
3)「エズラ記」「ネヘミヤ記」から,捕囚からの帰還の物語を学ぶ.
4)帰還後のイスラエル社会の様子について学ぶ.
【到達目標】
1)バビロン捕囚の背景およびその意義を説明できる.
2)ヨシヤ王の宗教改革の意義について説明できる.
3)捕囚が終わった後のイスラエルの帰還の物語について概要を説明できる.
4)イスラエル帰還後のイスラエル社会の状況やその政策を説明できる.
第10回【目的】
1)預言者という存在の意味について学ぶ.
2)イザヤ書の思想について学ぶ.
3)エレミヤ書の思想について学ぶ.
【到達目標】
1)預言者の意味やユダヤ社会における位置づけを説明できる.
2)イザヤ書の思想について,第一イザヤにおける裁きや希望,また第二イザヤの「主の僕の歌」について説明できる.
3)エレミヤ書における新しい契約の意義について説明できる.
第11回【目的】
1)エゼキエル書の思想について学ぶ.
2)黙示文学について学ぶ.
3)ダニエル書の背景について学ぶ.
4)12小預言書のうち「ヨナ書」を学ぶ.
【到達目標】
1)エゼキエル書の表現の特徴について説明できる.
2)黙示文学について説明できる.
3)ダニエル書の背景にある社会状況を説明できる.
4)「ヨナ書」の物語とその意味を説明できる.
第12回【目的】
1)「ヨブ記」の概要とその思想を学ぶ.
2)「箴言」の概要を学ぶ.
3)「コヘレトの言葉」の概要とその思想を学ぶ.
【到達目標】
1)「ヨブ記」の神義論について概要を説明できる.
2)「箴言」の概要について説明できる.
3)「コヘレトの言葉」にある思想の例を説明できる.
第13回【目的】
1)「詩編」の概要および主要な詩の内容を学ぶ.
2)「雅歌」の概要と意義を学ぶ.
3)「哀歌」の概要とその背景を学ぶ.
4)「ルツ記」の物語を学ぶ.
5)「エステル記」の物語を学ぶ.
【到達目標】
1)「詩編」について,概要をいくつか説明できる.
2)「雅歌」の意義について説明できる.
3)「哀歌」の概要と歴史背景について説明できる.
4)「ルツ記」の物語と,その中にあるエピソードの意味を説明できる.
5)「エステル記」の社会背景を説明できる.
第14回授業内試験(授業時間中に試験を実施する)