コンピュータ・アート

授業目的
この授業は,社会のなかのコンピュータ/アートを俯瞰し,創造的なアイデアを生み出すきっかけを身につける事を目的とします.
コンピュータ・アートは1960年代から分野として確立してゆきましたが,現代の急激な情報環境の発達に伴うライフスタイルの変化を考慮すれば,芸術のひとつの分野としてだけではなく,コンピュータ・アート=「デジタル」と「表現」による「新しい考え方の指針」と設定します.現代のように価値観が混迷した社会においてこれからは,非論理的といわれる直感や感性という視点を磨くことで,社会を変えて行くことが可能となるのではないでしょうか.
到達目標
(1)現代アートからコンピュータアートの表現について,その現状や意味を理解することができる.
(2)知識の習得だけでなく,作品制作のプロセスから多様な価値観を持つことができる.
(3)画像ソフトを用いた作品制作の基本を取得する.
授業計画
第1回オリエンテーション
◯レフ・マノビッチ「コンピュータアートの死」(1996) その後
第2回メディアに関わる現代アートの変遷
第3回デジタル社会ならではの現代アートと鑑賞
◯オンラインがもたらした新たなアート鑑賞法
第4回表現のための準備1:Adobe Photoshopの基本1
作品制作の目的,課題について
第5回表現のための準備2:Adobe Photoshopの基本2
◯Google Arts&Cultureのアートコンテンツ
第6回表現のための準備3:画像合成(模倣)
◯レディメイド,コラージュ
第7回表現のための準備4:画像合成(アレンジ)
課題作品の説明
第8回作品制作1:アイデアとスケッチ
◯AIとGoogle Arts&Culture
第9回作品制作2:画像素材収集
◯美術館とパブリックドメイン
第10回作品制作3:画像素材収集と画面構成
第11回作品制作4:画像素材収集と編集,完成
第12回作品制作5:データ提出,講評
第13回作品の価値はどのようにつけるのか
◯オークション,NFTアート元年!
第14回まとめ
**こちらの内容は2023年4月10日を基準としたものです.最新のシラバス情報,詳細は大学提供のシラバス情報照会ページシラバス情報照会ページで確認してください**